2007年4月6日金曜日

4月5日17時24分配信 毎日新聞

極彩色壁画保存のため石室の解体作業が始まった奈良県明日香村の特別史跡・高松塚古墳(7世紀末~8世紀初め)で5日、文化庁が石室を構成する16枚の石材のうち、北端の天井石の取り出しに着手。「コ」の字形の鉄製用具で石を挟んでクレーンでのつり上げに成功した。つり上げの成功で、国内では前例のない石室壁画の解体修理が本格化。今後の文化財保護に大きな影響を与えそうだ。 取り出されたのは、4枚ある天井石のうち北端の石(幅160センチ、奥行き100~102センチ、厚さ47センチ)。これまでの調査で、他の3枚の天井石より一回り小さく、北壁からひさし状に飛び出す想定外の形状であることが判明。石材の3カ所で、2回以上の南海地震の影響によるとみられる亀裂(約10~55センチ)も見つかった。 同庁は今後、発掘を続けながら週に1枚のペースで解体を進める予定。6月までに壁画のある天井石と東西南北の壁石計12枚を外し、7月いっぱいで床石4枚を取り出す。

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なんと、解体だけで1年余り、恒久保存に向けた体制が整うのは約10年後だそうです。
高松塚古墳は1972年に発掘され、人物像など極彩色の石室壁画が見つかりました。類例のない高度な壁画だそうで古墳は特別史跡に、壁画も国宝に指定されました。
その後、劣化の原因が文化庁の重大な作業ミスにあることが判明します。2001年の石室補修作業を防護服なしで行ったために大量のカビ発生を招いたり、さらに翌年の作業でも修復担当者による壁画の損傷事故があったり。しかも、数々の不手際を昨年4月の発覚まで一切公表していなかったし。。文化庁の縦割り行政の弊害と情報公開に対する認識の甘さを感じます。何か、この間の電力会社のときと同じですね。

「最初に分かっていれば保存方法は違っていただろう」と指摘する専門家もいますが、文化庁が早くミスを認めて壁画の状態を公表し、広く、専門家の意見を取り入れて手を打っておけば、と悔やまれます。

1300年もの長い間、静かに保存されてきた貴重な壁画が、ずさんな現代人によってわずか35年で、すっかりその精彩を失ってしまったわけです。このままでは、いけません。なんとか、文化庁には汚名返上してほしいものです。。

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